Interview
児童指導員(発達こどもアカデミー西新校 所属)
藤原 一帆

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児童指導員から見た悠志会とは?

大学と大学院の6年間で臨床心理学を専攻し勉強して参りました。学生時代はパークサイドに実習生として研修に行かせていただき、南川先生の小学生グループに入って発達障害を持つお子さんと関わらせていただいたこともあります。

そのときの体験は今でも自分の中で貴重な体験として日々の活動の中で活かしていけていると思っています。また、学生時代の頃から母校の先輩方が悠志会で活躍されているお話も多く聞いていたため、私にとって悠志会は「憧れ」の職場でした。悠志会で働くことが決まった際、「本当に自分に勤まるのか」という不安もありましたが、先輩方にアドバイスをいただきながら自分のスキルをあげていきたいという向上心を強く持つことが出来ました。

現在、私は福祉サービスを提供する者として西新にある「発達こどもアカデミー西新校」で児童指導員をしております。パークサイドこころの発達クリニックからは少し距離が離れた場所にある職場となっていますが、子どもへの療育について分からないことや困ったことがある際には院長先生をはじめ、様々な方々と繋がり、話が出来る機会に恵まれているため、「悠志会の一員」としての自負を持つことが出来ています。

また、悠志会では外部への講演会や研修会などへも積極的に参加しているため、私も様々な講演会や研修会などに参加させていただく機会も多く、様々な業種の方と話をすることで自分の活動スタイルを振り返り、子どもへのより良い支援が出来るように研鑽を積むことが出来ています。

職場の雰囲気を教えてください

職場では臨床心理士や中学校で教鞭を持っていた先生など経験豊富な先輩方と一緒に仕事をしています。子どもへの接し方や子どもの行動について、困ったことや分からないことがあれば日々の振り返りの中でシェアしていき、次にその子どもが来たときには前に来てもらったときよりも居心地良く過ごしてもらえるよう、また、子どもが混乱することのないよう、職員が一貫した支援の姿勢を取ることが出来るよう、職員がそれぞれが1人1人子どものことを思って接しています。

話し合いの中では各々専門性や見る視点などが違うこともあり、自分が持っている意見と異なることもありますが、意見が違っても話し合うことが出来る風通しの良い職場だと考えております。現在、私は臨床心理士の資格を取るため、臨床心理学の勉強をしながら児童指導員をしております。臨床心理士の資格を取りたいと思ったキッカケには子どもへ心理的な支援を行いたいという思いが学生時代から強くあったこともありましたが、現在、自分が勤めているこの「発達こどもアカデミー西新校」での日々の職員同士のやり取りの中から、職員同士の細やかな気遣いや連携が、子どもへの手厚い支援に繋がるのだということを肌で感じることが出来たからだと思います。

また、連携には多職種の方への思いやりや尊敬が込められているということもこの1年間で強く感じたことの1つです。この学びを大事にしつつ、これからも心理職の方だけではなく、様々な職種の方と関わっていきたいと考えております。

患者様とどう接していますか?

日々子どもと関わっていく中で私が強く感じているのは子どもの持つ力強さです。「力」については、子どもによってそれぞれ違いますが、家庭での家族関係や学校での先生、友人関係など、一生懸命その中に適応しようと子どもたちは日々頑張っています。

それが子どもと接していると言葉の端々や仕草に滲みでていて、療育をする者として、子どもを指導する立場にたってはいますが子どものそのときの状態や気持ちに合わせてアセスメントを行いながら、「今、この子には何が必要なのか?」寄り添いながら関わっていくことを心掛けています。

1年間、「発達こどもアカデミー西新校」で働いたことで、子どもが発しているメッセージをキャッチすることは、以前の学生だった私から比べたら出来るようになってきたと自負しております。そのため、活動の中では集団よりも個別で子どもに対応している役割を取ることが私自身は多いのですが、集団や活動全体の雰囲気などを見る役割としては別の職員が担当しているなど、子どもと関わる上で職員それぞれが役割を担っております。

職員の役割が異なることで、子どもは一方向からの支援だけではなく、より厚みのある療育を受けることが出来ると私は考えております。環境の変化や心身の発達などに伴い、同じ子どもでもその日によって状態は異なってきますが、職員が提供する子どもへの支援や姿勢などは変化のないよう、いつ子どもがやってきてもあたたかく迎えることが出来るように今後も精進して参りたいと思います。