Interview
児童指導員(発達こどもアカデミー西新校 所属)
宮村 信祐

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「児童指導員」から見た悠志会とは?

私は、今回初めて児童指導員という立場で働かせていただいていますが、以前働いていた中学校とは子どもたちとの関わり方が全く違っているところでの不安が大きかったのですが、クリニックと直接的なつながりがあるというところで、はじめに先生の診察や検査を見せていただいたり、小学生のグループ活動に実際に参加させていただいたりすることで、子どもたちの特徴や、児童指導員としての子どもたちとの関わり方を学ばせてもらったことで、その不安は小さくなっていきました。

また、医療という観点から見た子どもたちの姿を見せてもらえるので、中学校で勤務していたころよりも自分自身の視野がひろがったり、子どもたちをいろんな角度から見ることができるようになってきている部分もあるように感じます。

現在も、児童指導員として子どもたちに対して自分がとった行動が良かったのか悪かったのかというところも、クリニックでの診察に陪席をさせていただいたりすることで振り返ることができ、今後同じような状況になった時にこういう風に声掛けをしたらもっとうまく子どもたちに伝わるのではないかという所や、こういう理由であの時はこんな行動をとったんだという所、また、自分がとった行動や声掛けは良かったんだというところが具体的に見えてくる部分が大きいので、今後もしっかりと勉強させてもらって、子どもたちや保護者の方に信頼して預けていただけるように努めていきたいと思っています。

院内の雰囲気を教えてください。

普段から気さくに話ができる雰囲気があると思います。

月の活動計画や、利用者の方がどんな様子ではこでみで活動を行っていたかなど、細かい視点でそれぞれの職員が感じたことを言いやすい環境にあると思います。

これまでに児童指導員や小学生、高校生とのかかわりがなかった私の意見も色々と聞いてくれ、尊重してもらえています。

また、グループ活動の内容の話し合いなどの時には私は教職経験からの発言をすることが多いのですが、それも聞いてくれたうえで、「この部分はこうした方がいいと思う」や「これで大丈夫」など別の観点から意見を言って下さるのでとても勉強になることが多いです。

また、一日が終わった後のミーティングでも、それぞれの子どもたちがここでどんな様子で過ごしていたのかというところなど細かく伝えあって情報を共有することができていると思います。

それによって子どもたちのいろんな面を知ることができ、次に来所していただいた際の関わり方のヒントになってくれています。

また、今後どのように支援を行っていくのかというところでも「自分はこうした方がいいと思う」「それもあるし、プラスでこういうところもあるよね」など、それぞれの意見を出し合うことで支援の方向性などを皆で一つのものにまとめて進んでいくことができているように感じています。そのようなかたちで、お互いの意見を尊重しつつ自分の意見を言える環境にあると思うので、よりよい支援のために続けていきたいと思います。

どのように患者様と接していますか?

子どもたちとの関わり方については、まず、きちんと話を聞くことを心掛けています。

話を聞いてそれに対してきちんと返してあげるというところが大事だなと感じています。

子どもたちは普段からいろんな場面で不安やストレスを抱えていたり、自信を無くしてしまったりという事が多かったりすることもあるので、話を聞いて、プラスの意見を言うようにしています。

子どもたちが失敗したことについて話をした時も、「逆にここまでならなくてよかった」などとこちら側が返してあげることで、安心して楽しくはこでみで過ごしてくれたらいいなと思っています。

また、私は、グループ活動などの司会を務めることが多いので、みんなでルールや約束を守って過ごせるよう声掛けを行っています。

自分だけが楽しいのではなく、みんなで楽しく過ごせるように私自身心掛けています。

それが少しずつ子どもたちに伝わって、お友達同士で、大人がいない場所でも楽しく過ごせるように成長していってくれるといいなと思っています。

また、それとつながってくる部分になるのですが、自分がとった行動に対して、どういう風に相手が思うのかというところを伝えるようにしています。

「そんなこと言われたら傷つくな」や「そういう風にしたら相手は喜ぶんじゃない?」など言葉にして伝えてあげることで、思いやりのある人になっていくきっかけに少しでもなればと思っています。

そして、社会に出ていろんな人と関わって生きていけるように成長してほしいと願っています。